※引用元:Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/秋田県立野球場#/media/ファイル:Stadium_view_of_Akita_Prefectural_Baseball_Stadium.jpg
皆様、こんにちは。
北瀬コウです。
2月も終わりに差し掛かり、最近は暖かくなってきました。☀️
少しづつ春の訪れを感じるようになってきましたね。☺️
プロフィールにも記載している通り、私は千葉県に在住し、東京都内の会社に勤めていますが、秋田県出身の私からしてみれば、秋田の冬も東京の冬も、雪が降るか降らないかの違いだけで、寒さは同じだと思っています。
「東京ならあまり寒くないかも」と考えている、東京に憧れを抱いている雪国在住の方々、残念でした。🤪
東京は人が多い、家賃が高い、夏はクソ暑い、冬も大して暖かくないところです。
どうせ冬も寒いなら、いっそ仙台にでも移住しようかな、なんて思っています。
仙台も都市なので利便性がありますし、東京と比較して地元も近い(新幹線代が抑えられる)し、家賃相場も下がりますし。
いつかは本気で考えなければなりませんね。🤔
さて、今年から秋田県関連の話題については、タイトルの頭に「【秋田県】」と明記するようにしました。
秋田県関連の話題と、それ以外の話題をタイトルを容易に見分けることが出来ます。
昨年末に執筆した、「2025年 高校トピックス❗️」の小見出しで使用したやり方を取り入れました。
小さなことからでも、高校野球見聞録を少しずつブラッシュアップしていけたら、と思います。
というわけで、今回は秋田県関連の話題として、「森岡 大智という男」と題して、彼について語る回にしようと思います。
それでは、どうぞ❗️
⚫︎森岡 大智

※引用元:八峰町関東ふるさと会
https://happouchou.com/wp/morioka_becomes_candidate_for_u18_japan_national_team/
○プロフィール・経歴
・2005年12月25日生まれ
・秋田県出身
・身長 184cm 体重 83kg
・投手
・右投右打
・合川中(軟式) → 能代松陽(甲)
※(甲)・・・甲子園出場
森岡 大智という選手をご存知だろうか。
彼はかつて、能代松陽の投手として2022年に夏の甲子園に出場し、背番号18を身に付け登板した。
翌年の2023年の春の選抜にも出場し、チームのエースとして活躍した。
数年前の話なので、高校野球ファンの中ではご存知の方も多いのではないだろうか。
決して大胆に注目を浴びた選手ではなかったが、私は彼はもっと評価されるべきであったと今でも思う。
それは、決して私と同郷の秋田県出身だからといった、地元贔屓にしているからではない。
森岡の活躍を振り返ると共に、彼の凄みをご紹介していく。
⚫︎2年夏の甲子園は4回8安打5失点
世間はまだまだコロナ禍でありながらも、少しずつ熱狂が戻りつつあった2022年、能代松陽は、2011年の夏以来となる甲子園出場を果たした。
2011年当時の校名は「能代商」。
秋田県勢の夏の甲子園13年連続初戦敗退という負の連鎖にようやく歯止めをかけ、3回戦まで勝ち進んだ。
3回戦の如水館(広島)との試合では、延長12回にも及ぶ死闘を繰り広げ、惜しくも2-3のサヨナラで敗れたが、当時の大会で大きな存在感を見せた。
2013年に能代北と統合され、現校名となったが、あれから11年が経ち、現校名となってからは初の甲子園出場である。
今度は「能代松陽」の名を全国に轟かせたい、そんな思いで臨んだ11年ぶりの夏の甲子園だったが、初戦で聖望学園(埼玉)に2-8で敗れた。
春の選抜4強の浦和学院(埼玉)を埼玉大会の決勝で破り、13年ぶりに出場した聖望学園は、チャンスを確実にモノにする攻撃でコツコツと得点を積み重ねた。
なんとか食い止めたい能代松陽は、5回にエースの三浦(3年)を代え、背番号18の森岡(2年)へマウンドを託した。
しかし、登板直後に1点、7回に3点、8回に1点を失い、4回を投げて被安打8、失点5(自責点4)という悔しい結果に終わった。

登板直後の5回、センターオーバーのタイムリーツーベースヒットを浴びた能代松陽の森岡(2年)
※引用元:スポーツ報知
https://hochi.news/articles/20220810-OHT1T51086.html?page=1
秋田大会で力強さが顕著に見られた打線も、5回までノーヒット。
6回に初ヒットからチャンスを作り2点を返すも、反撃はこの回のみであった。

6回、4番 齋藤(2年)が反撃となるセンターへの2点タイムリーヒットを放つ。
※引用元:日刊スポーツ
https://www.nikkansports.com/baseball/highschool/news/202208100000463.html
秋田県勢は、埼玉県勢と相性が悪い。
2015年の春の選抜2回戦、大曲工(秋田)が浦和学院に敗れ、2016年の夏の甲子園1回戦、同じく大曲工が花咲徳栄(埼玉)に敗れた。
この試合も、それに続くものとなった。
しかし、能代松陽には次への期待感が高く持てた。
経験豊富な2年生が多いからである。
2年生レギュラーは1番 大高(2年)、4番 齋藤(2年)、9番 保坂(2年)の3人。
控え選手では、背番号12の柴田(2年)は秋からは正捕手を狙える立場にあり、代打で出場した背番号13の虻川(2年)は、秋田大会では背番号3を背負っていた。
代走で出場した淡路(2年)は足に定評がある。
そして5回からマウンドに上がった森岡(2年)は、秋田大会から要所で出場し続け、甲子園では悔しい結果となったが、ストレートの最速は143km/hをマークした。
身長184cmの恵まれた体格もあり、鍛え上げれば来年は150km/hも狙えるだろう。
私は悔しい気持ちを押し殺し、秋の動向に注目した。
⚫︎秋季東北大会4強、そして春の選抜へ。
能代松陽に込めた期待は、まさにその通りの結果となった。
2022年9月、能代松陽は秋田商や横手、明桜といった県内の実力校を破り、秋季秋田県大会を制した。
甲子園を経験したこと、経験豊富な2年生がチームに残っていることもあり、やはり戦力が落ちていない。
見事秋田第一代表として、春の選抜出場が懸かった秋季東北大会への出場を決めた。
秋季東北大会でも、能代松陽の勢いは止まらなかった。
初戦で山形城北(山形)に19安打11得点の猛攻で、11-3(7回コールド)で準々決勝へ駒を進めた。
続く学法石川(福島)との試合では、延長12回までもつれ込むも、この試合を1人で投げ続けたエース 森岡(2年)が、センターオーバーのタイムリーツーベースヒットでサヨナラ勝利を決め、春の選抜出場当落ラインとなる準決勝へ進出した。

延長12回裏、サヨナラ打を放ち喜ぶ森岡(2年)。
※引用元:スポーツ報知
https://hochi.news/articles/20221013-OHT1T51139.html
準決勝の対戦相手は、夏の王者・仙台育英(宮城)。
東北勢初の全国制覇を成し遂げたばかりのチームと、相見えることとなった。

盗塁を阻止するべく、気迫を見せる主将の大高(2年)。
※引用元:日刊スポーツ
https://www.nikkansports.com/baseball/highschool/photonews/photonews_nsInc_202210140000048-9.html#google_vignette
結果は1-2で敗れた。
エース 森岡(2年)は準々決勝の疲労があったため登板を回避し、代わりに4番とサードを担う齋藤(2年)がマウンドへ上がり、完投した。
得点は内野ゴロの間に挙げた1点のみであったが、初回に先制し勢いを見せたことや、少ない失点で抑え、夏の王者と互角に渡り合ったことは、春の選抜出場の評価材料として申し分無い結果と言えた。
同じく東北4強となった聖光学院(福島)は東北(宮城)に2-6で敗れ、やや点差の開いたゲームであったこともあり、比較の末に能代松陽が春の選抜初出場を勝ち取った。
夏の悔しい敗戦を乗り越え、再び聖地へと舞い戻る。
⚫︎進化したエース
球春到来の2023年3月、WBCが開幕し、日本代表の活躍が世間を賑わせている中、第95回記念選抜高校野球選手権大会も開幕した。
コロナ禍で自粛された声出し応援も解禁されたことに加えて、記念大会ということもあり、出場校数は例年の32校から36校に増枠され、こちらも賑わいを見せた。
大会4日目の3月21日(火)、2回戦(初戦)の第一試合で能代松陽が登場した。
対戦相手は、21世紀枠で春夏通じて初出場の石橋(栃木)。
前年秋の栃木県大会では4強、実績としては能代松陽が上ではあるが、決して侮れない相手である。
公立校同士の対戦ということもあり、どちらに軍配が上がるのか注目される中、ゲームは始まった。
1回表、後攻めの能代松陽は、エース 森岡(3年)がマウンドに上がる。
初回の立ち上がりが吉と出るか凶と出るか気になるところではあったが、杞憂に終わった。
1番 大金(3年)、2番 稲葉(3年)を連続三振、3番 近藤(3年)はピッチャーゴロに仕留める上々の立ち上がりを見せた。

今度はエースとして、再び甲子園のマウンドへ帰ってきた森岡(3年)
※引用元:日刊スポーツ
https://www.nikkansports.com/baseball/highschool/photonews/photonews_nsInc_202303210001659-2.html
森岡(3年)のリズムの良い三者凡退で士気が上がり、能代松陽はその裏の攻撃で1点を先制した。
2回表、4番 入江(2年)から始まる石橋の打線であったが、森岡(3年)の投球は一切崩れず、この回も2つの三振を取り、三者凡退に抑えた。
この時点で、私は森岡(3年)の「特殊な成長」に驚いた。
昨夏の甲子園の敗戦後、鍛え上げれば150km/hを狙える大型投手になるだろう、と予想していた。
しかし、一冬乗り越えた森岡(3年)のストレートの球速は、常時130km/h中盤から後半をマークしている。
たまに140km/h台前半に乗せてくるか、といったくらいで、球速面は昨夏と変わっていない。
ただ、昨夏と比較して制球が非常に良くなり、打者のインコースとアウトコースにビシッとボールがコントロールされていた。
キャッチャーの柴田(3年)のキャッチングも良く、見ていて気持ちが良い。
そして最も気になったことが、各打者がストレートに空振りや見逃しが多く、それによって三振が目立っていることだ。
高校野球においても、140km/h前後は決して飛び抜けた数字ではない。
しかし、それでも石橋の各打者は森岡(3年)のストレートを捉えることが出来ない。
低めは見逃し、高めは空振るケースが多く見られた。
私は実際に打席に立ったわけでもなければ、森岡(3年)のボールを受けたわけでもないため、あくまで仮説でしかないのだが、考えられる説としては、昨夏よりも「球質が格段に良い」のではないかと考えている。
綺麗なバックスピンから生み出される揚力によって、ボールは下から上へと浮き上がる。
低めのボール球と思われた球がストライクゾーンに入り、ストライクと思われた球が高めのボール球になる。
この下から上に伸び上がる球質こそ、森岡(3年)の140km/h前後のストレートを各打者が捉えられていない要因なのではないだろうか。
また、そのストレートを際立たせるために変化球もきちんと織り交ぜ、各打者に的を絞らせない。
キャッチャーの柴田(3年)の巧みな配球・リードもあり、石橋のスコアボードに0を並べていった。
森岡(3年)は身長もあり、パワー型の投手としての素質があったが、冬を乗り越え、パワーではなく細かなテクニックの面で大きな成長を遂げ、その結果が実っていた。
これこそ、私が森岡(3年)に対して「特殊な成長」として驚いた点である。
能代松陽は石橋の粘り強い守りでなかなか追加点を挙げられずにいたが、8回裏に石橋の守りに綻びが生まれ、待望の2点を追加した。
結果、3-0で春の選抜初勝利を収め、2回戦を突破した。
攻撃のリズムが作れず、流れが石橋へ行きかけても、森岡(3年)は終始安定した投球で得点を与えず、6回と8回を除くイニングで三振を奪い続けた。
終わってみれば12奪三振、許したヒットは僅か2本、四死球はゼロ。
見事、大会1番乗りとなる完封勝利を挙げた。
昨夏の甲子園は4回8安打5失点だったのに対し、それがまるで嘘であるかのような、飛躍的な進化を遂げた。

最後の打者を三振で締め、雄叫びを上げる森岡(3年)
※日刊スポーツ
https://www.nikkansports.com/baseball/highschool/photonews/photonews_nsInc_202303210001659-0.html
前日の試合結果より、3回戦の対戦相手は前大会王者の大阪桐蔭(大阪)に決まった。
石橋には失礼だが、森岡(3年)がこれほど素晴らしい投球が出来たとはいえ、相手は21世紀枠だ。
相手が名門に変わった時、この投球が果たして同じように通用するのか否か、見定めるべきであると思った。
余談だが、石橋はこの試合に出場した入江(2年)や原(2年)などの下級生メンバーが主力となった翌年の2024年の夏、作新学院(栃木)や国学院栃木(栃木)などを破る快進撃を見せ、見事実力で甲子園への切符を掴んだ。
2回戦(初戦)の聖和学園(宮城)を5-0で下し、甲子園初勝利を飾り、16強入りを果たした。
彼らもまた、大きな飛躍を遂げたのである。
そして、春の選抜初出場にして初勝利を飾った能代松陽、次は大会連覇を狙う大阪桐蔭と対峙する。
続く